肛門のスキンタグとは|原因・治療・切除の考え方
※本コラムでは「肛門 スキンタグ 原因」「肛門 スキンタグ 治療」「肛門 スキンタグ 切除」などで検索される方に向けて、専門的かつ分かりやすく解説します。
肛門のスキンタグとは
肛門のスキンタグとは、肛門周囲にみられる皮膚のたるみや皮膚の突起のことを指します。多くは良性で、命に関わる病気ではありませんが、違和感・かゆみ・痛み・清潔保持のしにくさ、さらには見た目が気になるなど、日常生活に支障をきたすことがあります。
スキンタグができる原因(成因)
スキンタグは、突然できるものではなく、肛門周囲に繰り返し負担がかかることで形成されるのが特徴です。主な成因には以下のようなものがあります。
- 痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)による炎症
- 肛門周囲の腫れやむくみが長期間続いた結果
- 便秘や強いいきみ、下痢を繰り返す排便習慣
- 妊娠・出産による肛門部への負荷
これらの要因によって肛門周囲の皮膚が引き伸ばされ、炎症がおさまった後も余った皮膚だけが残ってしまう状態がスキンタグです。
なぜ「成因の治療」が重要なのか
スキンタグそのものは皮膚の余剰であり、原因となった病態を治療しなければ再発や悪化を繰り返す可能性があります。
例えば、
- 便秘や強いいきみが改善されないまま
- 痔核や裂肛の治療が不十分なまま
スキンタグだけを切除しても、再び肛門に負担がかかり、新たなスキンタグができてしまうことがあります。
そのため当院では、スキンタグを診察する際には
- 排便習慣
- 痔核・裂肛・肛門周囲皮膚炎の有無
などを丁寧に評価し、スキンタグができた背景(成因)に対する治療や生活指導を重視しています。
スキンタグは経過観察だけでよいのか
他院では、
「良性なので経過観察で問題ありません」
と説明されることも少なくありません。確かに、症状がなく日常生活に支障がない場合は、無理に治療を行う必要はありません。
しかし、
- かゆみや痛みを繰り返す
- 排便後に拭き取りにくく、不潔感がある
- 下着にこすれて違和感がある
- 見た目が気になり、精神的なストレスになっている
といった場合には、治療を検討する十分な理由があります。
当院で行っているスキンタグの治療
当院では、
- かゆみや痛みなどの症状を伴うスキンタグ
- 美容的な観点から切除を希望される方
に対して、皮膚を薄く切除する方法によるスキンタグ切除を行っています。
この治療は、肛門の機能を損なわないように配慮しながら、
- 必要最小限の皮膚のみを
- 形を整えるように
切除することを重視しています。
治療における注意点|一度に取りすぎないことが大切
スキンタグの切除で最も重要なのは、取りすぎないことです。
一度に広範囲の皮膚を切除してしまうと、
- 肛門のひきつれ感
- 排便時の違和感
- 肛門狭窄(肛門が狭くなる状態)
を引き起こす可能性があります。
そのためスキンタグの大きさや数、肛門の状態によっては、
- 数回に分けて段階的に切除する
ことが必要になる場合があります。
当院では安全性と長期的な肛門機能を最優先に考え、無理のない治療計画をご提案しています。
まとめ|肛門のスキンタグでお悩みの方へ
- 肛門のスキンタグは、炎症や排便習慣などの結果として生じる皮膚のたるみ
- 切除を考える際は、成因の治療や生活改善が不可欠
- 症状や美容的な希望がある場合、治療の選択肢はある
- 切除は取りすぎず、必要に応じて複数回に分けることが重要
肛門のスキンタグは良性であることが多い一方、原因となる肛門疾患や排便習慣を見逃してしまうと、症状が長引いたり再発を繰り返すことがあります。
「この程度で受診してよいのだろうか」「手術が必要かどうか知りたい」「切除したいが不安がある」――そのようなお悩みこそ、当院にご相談ください。
当院では、肛門の状態を丁寧に診察したうえで、経過観察・生活指導・成因治療・切除治療までを含めた最適な治療方針をご提案しています。
肛門のかゆみ・痛み・違和感、スキンタグが気になる方は、どうぞお気軽に外来をご受診ください。

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