胃カメラ(内視鏡検査)について
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、胃や食道、十二指腸の状態を詳しく調べるための非常に効果的な検査方法です。早期の異常を発見することで、がんや潰瘍などの病気を未然に防ぐことができる可能性があるため、健康管理において重要な役割を果たします。
こんな症状の方におすすめです
- ・胸焼けや胃痛、食後の不快感が続く
- ・ひどい飲み込みづらさや喉の違和感がある
- ・最近、食欲が落ちたり、体重が減少した
- ・過去に胃や食道の病気があったことがある
- ・定期的な健康チェックを受けたい方
胃カメラのメリット
● 早期発見による予防
胃や食道、十二指腸の病変を早期発見することが可能になり、がんや潰瘍、逆流性食道炎などの病気があれば早期治療にもつながることがあります。早期発見は、治療がより簡単で効果的になる可能性が高くなります。
● リアルタイムでの診断
カメラで直接内視鏡を使って観察するため、リアルタイムで異常箇所を確認でき、画像をその場で医師と共有することができます。また、必要に応じてその場で生検(組織の採取)を行い、詳しい検査が可能です。
● 迅速な結果と安心感
ほとんどの検査結果は、検査後すぐに判明します。病気の有無を早急に確認できるため、不安を早期に解消できます。万が一異常があった場合でも、迅速に対応できる体制を整えています。
● 痛みや不快感が少ない
近年の内視鏡は、細径のカメラが使用されており、従来よりも格段に痛みや不快感が少なくなっています。また、必要に応じて軽い鎮静剤を使用することも可能で、リラックスして検査を受けていただけます。
検査の流れ
準備
検査前に軽い説明を行い、検査の流れや注意点をお伝えします。食事制限や服用中の薬についてもご案内します。
検査実施
喉に麻酔をかけた後、細いカメラを口または鼻から挿入し、胃や食道の内部を観察します。検査は通常5〜10分程度で終了します。必要に応じて、組織のサンプルを採取することもあります。
検査後
検査後は少し安静にしていただきますが、体調に問題がなければすぐに帰宅できます。結果については、医師から詳細に説明を行い、必要な治療方針を決定します。
検査の詳細
医師が検査の必要があると判断した場合、日時を予約していきます。
なお、事前に承諾書の説明、感染症等の検査前採血や既往歴、内服薬の確認を行いますので、必ずお薬手帳を持ってきてください。
血液をさらさらにする薬を内服している場合、医師の判断により、中止していただく場合があります。
胃カメラに必要な持ち物
- ・タオル
- ・義歯(入れ歯)ケース ※当院で入れ歯を外す場合のみ持参してください。
なお、自宅で外してきてもらってもかまいません。

胃カメラ検査前
※義歯(入れ歯)がある方は外してください
胃の中の粘液や気泡を取り除く薬を内服します。
喉の反射を軽くするためにゼリーとスプレー状の麻酔を行います。
通常の場合、不快感を取り除く程度の軽い鎮静剤を用いて検査いたします(高齢などの理由で使用しない場合があります)
ご希望の方は鎮静剤を用いた寝ている間の検査が可能です。
● 鎮静剤使用時の注意点
- 鎮静剤を用いた検査の場合、検査後はお車の運転ができません
- 必ず付き添いの方が必要です
- 呼吸抑制などの副作用が起こる可能性があります
● 検査前の注意事項
前日の午後9時(21時)以降は絶食です。睡眠前の薬の内服は可能です。
夜間、口渇のある方は少量のみ水分摂取可能ですが、検査当日の起床後からは飲水不可です。
検査当日の薬の内服はできません。

胃カメラ検査中
- 左向きになり胃カメラの体勢をつくります。
- マウスピースをしていただき、感染に注意し胃カメラを開始します。
- 検査中は口に溜まった唾液を飲み込まないように注意してください。
- 顎を上げたり下げたりしますので看護師の指示に従ってください。
- ピロリ菌検査で細胞の採取が必要な場合があります。※別途料金追加あり
検査結果は、当日の診察時にはお伝えすることができます。 - 食道や胃の細胞を詳しく調べる必要がある場合は病理検査を行います。※別途料金追加あり。
胃カメラの検査結果は、7日~10日前後はかかりますので後日診察が必要です。
胃カメラ検査後
別室に移動し10分程度しばらく休んでいただきます。
診察室で医師から胃カメラの結果を説明します。
● 検査後の注意事項
- 検査終了後1時間は飲食、飲水は控えてください。
- 検査で必要があれば細胞を採取しますので、アルコールの摂取や刺激物は禁止です。
- 細胞の検査結果は7から10日前後で出ますので後日来院してください。
ご安心ください
当院では、検査に関して患者様が安心できる環境を整えています。胃カメラが初めての方も、経験豊富な医師が丁寧に対応し、不安を最小限に抑えます。どんな小さな疑問でも、検査前にしっかりとご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。
また、みなさまに安心して検査を受けて頂く為に、日本消化器内視鏡学会が定めた洗浄・消毒のガイドラインに従い、検査終了毎に、内視鏡を自動洗浄機にかけて完全な洗浄・消毒を行っております。
費用について
生体検査
組織の一部を採取し、顕微鏡で検査します。生体検査を行なうことで病変が良性か悪性か判断することが可能です。
ピロリ菌検査
ピロリ菌は胃がんや慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍を引き起こすことがあります。 必要な場合は胃粘膜にピロリ菌が存在しているかの検査を行ないます。
迅速ウレアーゼと抗体検査について
迅速ウレアーゼは胃カメラ検査の時に胃粘膜を採取し、その粘膜を調べる事でピロリ菌に感染しているか判断することができます。
抗体検査は血液検査からピロリ菌に感染しているかを検査できる方法です。
検査方法についてもお気軽にご相談ください。

079-237-0301

