大腸カメラ(大腸内視鏡検査)について
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸や直腸の健康状態を詳しく調べるための最も確実な検査方法です。腸の異常を早期に発見し、早期に対処することで、深刻な病気を未然に防ぐことができる場合があります。特に、大腸がんやポリープなどは初期段階では自覚症状が少ないため、定期的な検査を受けることが重要です。
こんな症状の方におすすめです
- ・40歳以上で、健康管理の一環として定期的な検査を受けたい
- ・大腸がんや腸の病気が家族に多い
- ・便通の異常(下痢、便秘、血便など)が続いている
- ・体重減少や食欲不振など、原因不明の体調不良を感じる
大腸カメラのメリット
● 早期発見で治療が効果的になる可能性
大腸がんは早期発見すれば、治療が可能になる場合があります。大腸カメラは、がんやポリープ、炎症性腸疾患などの異常をカメラで直接見ることができます。早期発見は、命を守るだけでなく、治療にかかる費用や負担を大幅に減らせる場合があります。
●ポリープの切除もその場で対応可能
大腸カメラでは、腸の中をリアルタイムで観察することができ、ポリープなどの異常が見つかった場合、その場で切除することも可能です。ポリープの段階で取り除くことで、大腸がんの予防につながります。
●痛みが少ない、負担の少ない検査
近年の大腸カメラは、柔軟性のある内視鏡を使用しており、検査中の不快感や痛みが少なくなっています。また、検査前に鎮静剤を使用することもできるため、リラックスして受けていただけます。
●健康維持の一環として
定期的な大腸カメラ検査は、特に40歳を過ぎた方にとって重要です。早期に異常を発見することが、健康維持と長寿につながります。大腸の健康チェックをすることで、将来的なリスクを減らすことにつながります。
●検査後の回復軽減
体内への吸収が早い二酸化炭素システムを送気に使用しているため、検査後のお腹の張りが早く軽減されます。
●検査時に痔の状態も確認できる
当院では大腸カメラと合わせていぼ痔(外痔核・内痔核)の状態も検査することができるため、「大腸カメラがきっかけで痔核を発見したので今度は痔の検査をしなければならない」といった二度手間を省くことができます。それにより再度スケジュールを調整する手間や心身の負担も軽減できます。
検査の流れ
事前準備とカウンセリング
検査前に食事制限や注意事項をお伝えし、体調に関する確認を行います。検査前日の準備も簡単に済ませられる方法をお伝えしますので、安心してご準備ください。
検査実施
専門医が内視鏡を用いて大腸を観察します。検査は通常20〜30分で終了します。検査中は軽い鎮静剤を使うことができ、リラックスして受けていただけます。
検査後のフォローアップ
検査後、すぐに結果をお伝えし、必要に応じて今後の対応策や治療方針を説明します。異常が見つかった場合でも、迅速に対処できる体制を整えています。
安全で安心な検査
当院では、最新の内視鏡機器を使用し、精度の高い検査を提供しています。検査は専門医が行い、患者様の状態に合わせて最適な方法で進めていきます。痛みや不安が少なく、リラックスして受けられる環境づくりにも力を入れていますので、安心して検査を受けていただけます。
検査の詳細
医師が検査の必要があると判断した場合、日時を予約していきます。
なお、事前に承諾書の説明、感染症等の検査前採血や既往歴、内服薬の確認を行いますので、必ずお薬手帳を持ってきてください。
血液をさらさらにする薬を内服している場合、医師の判断により、中止していただく場合があります。
緑内障と前立腺肥大で治療中の方は教えてください。
ご希望の方は鎮静剤を用いた寝ている間の検査が可能です。
● 鎮静剤使用時の注意点
呼吸抑制などの副作用があります
● 注意事項
前日は消化の良い食事を摂取してください。
大腸の中に食物残渣があると十分な観察ができない場合があります。
来院時の注意
検査を受けられる患者様本人は、点滴を使用した鎮痛剤を使用するため、ご自身で自動車や自転車の運転をして帰れません
公共交通機関やタクシー、ご家族の方に送迎していただくなどの対応をお願いいたします。検査後、ご自身で車や自転車の運転をして帰られる可能性がある場合は、検査の中止または検査日を延期します。
安定剤(点滴を使用した鎮静剤)の希望をされた方は付き添いが必要です
検査開始までに付き添いの方がいない場合は、検査の中止または検査日を延期します。
70歳以上の方または65歳以上の心臓の治療中の方は付き添いが必要です
検査開始までに付き添いの方がいない場合は、検査の中止または検査日を延期します。
自宅での過ごし方
● 検査前日
検査日の前日または前々日から下剤を内服します。
前日の午後7時30分(19:30)までに夕食を食べます。
それ以降は大腸検査が終了するまで食事はできません。
●検査当日
1 砂糖水を飲用する
血圧、心臓の薬を服用されている方
午前6時(下剤飲用時間の2時間前)までに薬を砂糖水で服用してください。
薬を服用されない方
午前7時にコップ1杯(200ml)の砂糖水を飲用してください。
2 下剤(マグコロール)の飲用
7時50分
下剤を準備する
①容器にお湯を少量入れて粉を完全に溶かす。
②メモリ1800mlまで水またはぬるま湯を加え、飲みやすい温度に調整する。
8時00分
下剤を飲用する
下準備しておいた下剤を1時間20分から1時間30分程度かけて飲んでもらいます。
コップ1杯(200ml)を10分間隔で9回(合計1800ml)飲用してください。
排便回数は5~10回程度が目安です。
※便の色が透明にならないときや排便回数が少ない時は早めに当院にご連絡ください
※指定された時間に間に合うように来院してください。
来院時の流れ
来院されたら受付にお声がけいただき、血圧と体温測定をしてください。看護師が下剤服用後の排便の回数や色、検査後の交通手段、付き添いの有無を確認をします。
検査服に着替え、血圧測定や点滴を行います。

大腸カメラ検査中
大腸検査は左向きになり体勢を整え、点滴をした後、鎮痛剤を投与し検査を開始します。
検査中、気分不良等の症状がある場合は看護師に伝えてください。
検査時間は患者様によって異なりますが、一般的には30分前後です。
●細胞の検査が必要で病理検査を行った場合
- 細胞の一部を採取し病理検査を行う場合があります。※別途料金追加あり
- 当日はアルコールの摂取は控えてください。
- 細胞の検査結果は7日から10日前後ででますので後日来院してください。
● ポリープがあり切除した場合
- ポリープの切除は、2週間程出血のリスクを伴います。
- 飲食やアルコールの摂取、運動(仕事)や遠出などの制限があります。
- 2週間予定がなく、ご希望された場合はポリープ切除を行います。※別途料金追加あり
- ポリープ切除後の生活に関しては、診察時に詳しく医師と看護師から説明させていただきます。
- 病理の検査結果は7日から10日前後ででます。
- 経過観察のため、ポリープ切除から1週間後と2週間後の診察があります。
● ポリープがあったが当院では切除しなかった場合
①2週間の間に、仕事の都合や旅行などの予定がある場合はポリープは切除しません。
再度予約し、別日に切除することになります。
②患者様のご年齢や一人暮らしなどの生活状況によって、日帰りでのポリープ切除にリスクがある場合があります。
その場合は入院できる施設を相談、ご紹介し他院でポリープの切除をしていただきます。
③リスクの高いポリープの大きさである場合は当院では切除しません。患者様の安全を考慮し、総合病院にご紹介します。
検査終了後
別室に移動し、点滴のために1時間は必ず休んでいただきます。
大腸検査で特に異常が認められない場合、看護師の指示に従って帰宅できます。
※帰宅後からの食事は特に制限はありません。
ポリープを切除した場合や医師から直接診察が必要な場合は16時からの診察になります。
費用について

079-237-0301

